MISSONI MAN S/S 2019 COLLECTION 1970年代末初期パリ・ダカール・ラリーの旅程を辿ることで、その肉体的、精神的な大冒険をまるごと閉じ込める

囁くような波動が、異種雑多な土地と文化を通過する躍動的な旅の遠い響きを伝えます。冒険、感動、規律、熱中。それらが生き生きと融け合う中に、心安らぐ静けさが流れる。2019年春夏MISSONI(ミッソーニ)のメンズ コレクションは、1970年代末の、初期のパリ・ダカール・ラリーの旅程を辿ることで、その肉体的、精神的な大冒険をまるごと閉じ込めたもの。それはただ、数々の経験の痕跡によってのみ本物と認められる物語、いかにもミッソーニらしく色とテクスチュアと模様によって語られる物語。今シーズンのカラー・パレットは次々と立ち現れる風景と記憶を反映するように、草原の緑から砂漠地帯の黄金色へと移り変わる。一方、コレクション全体に通して登場するのは使い古し、風雨に晒されたようなパティーナ。オリーブ・グリーン、メダル・ゴールド、ラック・ローズの赤の広がりに、砂岩のグレー、エレクトリックなレモン色が流れ、伸びやかなミッドナイト・ブルー、ブライト・グリーン、セルリアンを断ち切るように、レーシング・イエローやフランス・ブルーが横切る。まるで光を放つ色の嵐のように、あるいは何か祝祭の時のように、色彩豊かなスペース・ダイが次から次へと浮かび上がる。レイヤード・シルエットには両極的なプロポーションのコントラストと、それをひとつに融合するミッソーニ・マン変身の旅の合金術が見てとれる。軽いルームニット・ファブリックで仕立てたダブルブレストのソフトテーラード・スーツは、エスニックな雰囲気とスタイリングの、ややくだけた印象のプット・トゥギャザー・ルックへ。細身のインティモ・ピースとショールカラーのオーバーサイズ・カーディガンのミックス&マッチ。ポロ・シャツと V ネック、フィールド・ジャケットとナイロン・プルオーバー、カットアウェイ・カラーのシャツあるいはパジャマ・シャツと、リネンのリラックス・パンツやカーゴ・ショーツの組み合わせ。職人的なものづくりと革新的なテクニック、ステッチ、プリントのミックスこそ、ニットウェアにおけるミッソーニの比類ない技量と巧みなストーリーテリングの証明。不規則な縦ストライプ、力強くグラフィックなシェブロン模様と、光沢のあるなめらかなビスコース地のエスニックなタイヤ痕プリント、皺加工の薄いナイロン地の手描きのマクロチェック・プリントが混ざり合う。スペースダイ・ヤーンを混ぜたミッソーニ特製の織物は、まだらな大理石模様に重ね染め。ジャカードの柄は職人的な技法や西アフリカ独特の模様にインスパイア。2色づかいの国旗模様、グラデーションのタック編み、刺繍を施したフリンジ・チェック。鹿の子編みのニットと対照的なマルチカラーのボーダーやトリム。ナッパ・レザーのキモノ・スリーブのダブルブレスト・ジャケットとレーサー・パンツは、同じトーンにハンド・ペイントし、濃淡のある、着古した印象に加工された。ナッパ・レザーとスエードのブレイドをパッチワークしたレーサー・ブーツも同じようにウォッシュ・アウト加工。この多面的なコレクションを総仕上げするアンティック・ブラスのバックルを飾った型押しクロコのクラシックなモカシンは、旅の終わりのお祝い。

■MISSONI

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