Karen Walker 2018 A/W Collection「LOVE LETTER」ファッションレターを世界に発信するために必要とされるロマンス

Karen Walker(カレン ウォーカー)2018秋冬コレクション。Pre Fallの”Lost in Paradise”では、意外なヒーロー、RimbaudとJohn Lydonがスチーマートランクと共に難破して、忘れられた熱帯環礁のヤシの木がある砂漠にその場しのぎのビクトリアンパーラーを作りました。今シーズンのテーマは「LOVE LETTER」。彼らがまだ立ち往生しそしてラブレターを家に送り戻している模様。しかし、実際にはどこの場所から書いているのでしょうか?基準点は、世界の異国情緒あふれるこのファンタジーとの融合の中で変化し続けています。それがまさにポイント。このコレクションは、近代以後の留置郵便からカレン ウォーカーを探し出し、インターネット世代のデジタル翻訳によって失われた魅力やロマンスのあるエアメールを書いたり受け取ったりする時代に戻る旅。メールボックスをチェックすると、全ての郵便物に郵便スタンプが押されている事に気がつく事でしょう。完璧な色合いのエアメール封筒のブルーで薄いオーガンザ素材の細いプリーツドレスや放射状に広がるプリーツドレス、そしてカシミア素材のアンサンブルは郵便ポストの様な深紅色。花柄プリントは新しい時代の初日に取り扱われるエキゾチックな郵便切手のグラフィックを参考に。ガーナやバハマから発行された記念版で日が燦々とした自然の中にあるコテージのバラなのでしょうか?花柄プリントが切手シートの目打ちの様に点在するのはもちろんのこと、同じディテールは柔らかくクリーミーなコットンのハイウエストやパフスリーブニットにも現れます。プリント柄はフリルの様な層をなしたり、プリント柄同士を重ね着したり。 当時のボディコンジャージーニットは、まるで若い切手収集家が秘宝を見つけるために珍しい葉巻箱を全てひっくり返した感じ。子供の頃、カレンは熱心な切手コレクターであり、多彩なグラフィックや冒険感、そして様々な可能性を描いていました。巨大なスタンププリントのスカーフは、エドワード時代の彫刻を特徴つけるラクダやキリン、そしてブランドアイコンである肩に小包をぶら下げたランナウェイガールのグラフィックシルエットを連想。赤、白、青の70年代風ストライプ柄のクレープデシン(縮緬)ブラウスは、国際旅行が信じられないほどロマンチックなものとみなされていた時代からの漠然としたシックなスタイル。コレクションのソフトスーツは、無限に飛行機で各地を飛び回る生活には定評があり理想的。ダラっとしパンツやウエストを紐で結ぶスーツジャケット、そしてダブルジャケット。そのシルエットは縦長です。カレンのトレードマークとなった格子柄にも自由なモダニズムが緩んでいます。 今シーズンは、フリルやプリーツ、フレアがキーワード。チェック柄でガーゼ素材のボンバージャケットは、襟元、ウエスト、袖口部分にフリルが施されています。意図的にウォッシュ&ダメージ加工されたインディゴ・ダンガリーや、裾部分に裂け目が施されたフリルのペンシルミニスカートは常識にとらわれないデコンストラクション主義への切望。カレン ウォーカーのファッションと実用性について南北両半球へのアプローチ、そして同時に新しいシーズンごとにファッションレターを世界に発信するために必要とされるロマンスについて語られています。