20歳を迎えた「エモン久瑠美」柔らかな空気感に包まれた彼女の奥底にある行動力と強さ。今まで、そしてこれからも変化していく魅力。

PHOTO / Ena Kitamura

 

・本格的にモデルをはじめて最初の仕事は?

―最初はヘア系の業界誌でした。事務所に入って3日後にした仕事だったかな。次の週には3つ連続で仕事が入っててびっくり。まだコンビニで働いてたからシフト調整が大変で(笑)。2ヶ月くらいしてバイトを辞めてからはずっとモデルだけでやってます。GINZAに出てみたいな〜って思ってたんですけど、事務所に入って2日後くらいに「来週GINZAの仕事だよ」って言われて嬉しかったな。事務所に入って1週間もしないうちにすごく豪華なメンバーで撮影させてもらったりして。その時はどれだけすごい人たちかもわからなかったけど、後から考えたら光栄なことだなって。

 

・モデルを初めて2ヶ月で仕事が軌道に乗ったんですね。

―そうですね。アルバイト辞めても大丈夫なくらいには。そこから3年半くらい経ちました。事務所の力も大きいけどここ1年半くらいは人との繋がりを自分から作ったり、頑張ったと思います。20歳になってお酒も飲めるようになったし、人間関係がさらに開けた!(笑)この間の写真展(「MÉLANGÉ」)もずっとやりたいなって思っていたことなんですよね。絶対何かが変わるって思ったし。

 

・写真はフィルムで撮っているんですか?

―フィルムでしか撮ったことないんです。デジタルだといつもブレちゃう。友達が教えてくれたのがフィルムで、面白いと思ってハマっていきました。最初は遊びで撮ってて周りのモデルの友達も撮るようになって。モデルとしての写真展は考えたこともあったけど、自分が撮った写真で、とかは考えてなかったんですよね。趣味だったから。そしたら、カメラマンの大辻隆広さんに「10代最後だし何かやったほうがいい」って言っていただいて、写真展やりたいとは思うけどやり方がよくわからないしと思ってたら色々とサポートしていただいたんです。私のルーツがフランス系カナダっていうのがまた面白いよねって言っていただいて、カナダのケベックを舞台に撮影しました。大辻さんの写真も展示する予定だったけど、シンプルに区切りをつけたほうがいいね、ということでほとんど私の撮影した写真だけの展示会になったんです。

 

・ケベックで撮影しようと決めたのは久瑠美さんご本人ですか?

―そうですね。写真展をいつやるかって話になって、6月に20歳になるから10代最後の10日間にやったら面白いかなって思うって言ったら賛成してもらえて。その時点であまり時間がなかったのでとにかく急いで行こうという感じで、サポートの方がたくさん入ってくれたから、開催までわーって進んでいきました。あの写真展の場も開始前の最後の3、4日間で届いた写真をばーっと飾った感じで慌ただしかった(笑)。

 

・今20歳になってやってみたいこと、挑戦してみたいことはありますか?

―テレビに出てみたいですね。バラエティに興味あって、面白そうだな―と思いながら見ています。

 

・それは意外!

―演技も挑戦したいんですけど今モデルで演技やりたい人も多いし、そんなに自信がないから。ショートフィルムで演技したりするのは興味あるんですけど完全な女優になりたいとは思わない。

 

・日本人のモデルには中々いないタイプだから面白いかも。

―写真展の時にすごく言われたんですけど、いつも写真で見るから喋ってるのが不思議な感じって。「全然笑わない人かと思ってました」「笑ってるくるみちゃんって不思議な感じ~」って。結構日常生活では笑ってるけどなぁ(笑)。

 

©Allure Korea magazin / 2018 May

 

・スチール、ムービー、ショーなど色々なお仕事があると思いますがどういった現場が好きですか?

―「カメラの前で自由に動いてください」っていうのが一番楽しいですね。実はショーは緊張しちゃうからちょっと苦手なんです。ムービーでもスチールでも自由に表現するほうが好き。動かないで、笑わないで、って言われると何していいかわからなくて。シャッターをずっと切ってくれるカメラマンさんだとやりやすいですね。間があると頭で考えちゃって顔もこわばっちゃう。「どうしようどうしよう、何しよう」って。頭で考えるじゃなくて雰囲気で動ける方が楽しくていいな。

 

・韓国の事務所にも所属しているんですよね。きっかけは?

―1年ちょっと前に韓国のアーティストさんのMVに出た時に業界の人と仲良くなってよく遊びに行くようになったんです。友達もたくさんできて、あちらの業界の話聞いてて面白そうだなって思って。ちょっと自由な文化も面白いし言葉も勉強してた時に、日本の事務所に韓国の事務所から問い合わせがあり、同じ事務所のモデルも既に同じ韓国の事務所でお仕事していたのもあって入りました。

 

・お話を聞いていると久瑠美さん自身に行動力がありますよね。人からたくさん話を聞いて自分で繋がりを作って行動されていますよね。

―そうですね、やりたいことはすぐにやるけど興味ないとあっという間に辞めちゃうんですけど(笑)。

 

・お仕事でフォトグラファーをすることもあるんですか?

―それはまだないですね。やってみたいとは思うし、写真展を開いたことで「フォトグラファーとして依頼したらお願いできますか?」ってお声がけもあったんですけど、「保証はできませんよ」って(笑)。緊張で失敗するタイプだから!カナダで撮影した風景写真も半分以上日付が入っちゃってたりするミスもあったし。

 

・モデルの友達を近い立ち位置で撮れるのは強みですよね。お仕事で撮影をお願いされたらやってみたい?

―自信はないけど面白そうだしやってみたい。保証はできないけどそれでもお願いしますっていうお話があればぜひ、と思ってます!

 

・撮られる方の気持ちもわかるのは大きいよね。

―人を撮っていると、この角度だと女の子がすごく可愛く見えるんだなってわかるようになったから自分も撮られる時に参考になったりしますね。

 

・ファッションのこだわりは?やっぱり好きなのは黒?

―黒です(笑)ハイブランドもすごく好きだけど、服装自体は黒Tにズボンでいい。そこにハイブランドのバッグや靴、小物を合わせて華やかにするのが好き。服にはあまりお金かけないんです、普通に洗濯したいし。バッグが3つ買える値段でブランドの服1着分だったらバッグ3つ欲しいタイプ。ベーシックなアイテムはどこで買ってもそこそこいいものに見えるし間違いないから。それにファッション知識がないから合うかどうかわからないんですよ、これとこれ合わせていいのかな?とか(笑)。だから間違いないのは黒、白、グレー。何と合わせてもどんな形でも大丈夫って思える。そこにカラーのあるアイテムを足す感じですね。

 

・お仕事で色んな服を着ると思いますが欲しいなって思ったりは?

―服よりもバッグや靴、小物が好き。日本だとハイブランドの小物と普通の服ってあんまり合わせないけど、韓国だとTシャツにシャネルとかスタイリングしますよね。ハイブランドの小物は大好き!カナダの学校では基本ポロシャツに長ズボンが制服なんだけど、靴やベルトなんかの小物はみんないいモノ着てました。グッチが流行ってたからベルトはグッチで、バッグはマイケルコースとか。ブランドの小物アイテムでアレンジするのが流行ってからその影響もあるのかな。ショッピングも、海外だとカラー別にディスプレイされてるからまず黒コーナー、次にグレー、白って感じで見ていきます。カラーに辿り着く前に、ベージュ、ブラウン見て大体終わっちゃう(笑)。たまに赤、青くらいは見るけどベーシックなカラーばっかりですね。

 

©女性モード社 / PHOTO:Katsuhide Morimoto(little friends)

 

・食事のことも聞いてみようかな。ベジタリアンですよね?何かきっかけはあったのですか?

―小さな頃からアトピーがあったんです。モデル始めた時がちょうど花粉の時期で、肌はかぶれるしパンパンに腫れちゃって。化粧品も合わないのが多くて撮影に行けなかったりして、これじゃダメだなと。元々おばあちゃんがマクロビやっていて勧めてくれたので試してみたんですね。魚はたまに食べるけど肉は食べない、卵、乳製品も食べないっていう生活を1ヵ月くらいしたらアトピーがすごく良くなってきたんです。魚もだんだんいらなくなってきたのでビーガンに興味持ち出して本買って勉強して、ビーガン生活も2ヶ月くらいやってみました。でも日本でビーガンやるのは環境が厳しすぎて続かないんですよ。ドレッシング、めんつゆ、味噌汁もNGなので、撮影でお弁当が出てもおにぎりしか食べられない。居酒屋でも冷奴には鰹節かかっていたり、お料理に何かしら動物性のお出汁が入ってるので食べられるものがほとんどないんですよね。友達付き合いもできないし、難しいのでビーガンは辞めて今はベジタリアンです。

 

・自分でもお料理はされるんですか?

―家で作る料理は基本ビーガンやベジタリアン系です。海外の野菜のお出汁を使って基本は野菜と豆腐。外食ではメニューの中で食べられるものを探したりNGなものは抜いてもらったり。始めて最初の1年は大変でしたね。アトピーのために徹底して食べてなかったから。でもその食生活のおかげで一切アトピーが出なくなったんですよ。汗でかぶれることはあるけど、悩むことはほぼなくなりましたね。

 

・日本に売っている食材でお勧めはありますか?

―最近ナチュラル系のスーパーではベジタリアン用のお肉やソーセージ、ツナ、大豆ハム、大豆チーズなんかがあってかなり美味しいです。相模屋っていう豆腐メーカーの豆腐チーズもしっかりとチーズの味がしてお勧めです。あと都立大学にあるお店にこれまで日本にはなかった“トーファーキ”っていうベジタリアン用のソーセージが置いてあってびっくりしました!「ここに売ってるの?表参道とかじゃなくて?」って興奮して買って帰りました。日本でもベジタリアン用の食材がだいぶ増えてきましたよね。

 

・ビーガン、ベジタリアン向けのお料理の本を出したいとかは?

―ビーガンやってた2ヶ月はずっと家で自炊だったから出してみたいと思ってたし、今もやってみたいですね。でももうちょっとしっかり勉強しないと!

 

・興味があるとまっすぐですよね。

―そうなんです。でも飽きたらまったく見向きしなくなる。韓国語を勉強したときもすごくストイックになるんだけど2、3ヶ月したら飽きちゃったり(笑)友達にもあれやりたいんだよねって言うと「久瑠美はまじ2ヶ月だから~」って言われちゃう(笑)。面白いと思ったら続く。それが唯一食生活のことと語学、最近は絵を描くこと。鉛筆と紙が私に合わなかったのか、最近iPad proを買って書いてみたら「あ、私描ける!」みたいな(笑)。現代系なんだ、私って(笑)。めんどくさがりやだから消しゴムで消すって作業が苦手だったのかも。iPadだと気楽に描けることに感動しちゃって飽きなかった。興味は持つんだけど何かに邪魔されるとそこで飽きちゃうみたい。ビーガンもすごく勉強してたけど日本では難しいっていう環境が邪魔に感じて辞めちゃったし。でも海外に住んでたら100%ビーガンで行けるっていう自信がありますね。

 

・最近ハマっていることはありますか?

―最近始めたのはジム通いです。小さい時はダンスとグラウンドホッケーと空手をやってたんですけど最近全然運動してなかったから。ジムには週2、3回のペースで行ってるのでここ3ヶ月は常に筋肉痛!外人体質だから、鍛えてると胸とヒップがしっかりしてきちゃったので、今は体幹を鍛える方にシフトチェンジしてます。海外のアーティストみたいにお尻プリンってなりすぎちゃうんですよね。できるならボンキュッボン体型でいきたいけど、日本でモデルしている以上アジア的な細さを仕事上では求められるし、日本のブランドはヒップサイズが小さいからパンツが着られなくなっちゃうんですよね。モデルやる前は今より10キロ以上太ってて、痩せてからスカウトされたんですけど、だんだん大人の体になってきて胸とお尻が大きくなってきたからキレイに落とさないとなって感じです。筋肉もつきやすいから気をつけなきゃ。飽きっぽい私だけどジムは3ヶ月続いてるから、頑張って続けていきたいです!

 

PHOTO / Ena Kitamura

 

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