ALEXANDER WANGがBALENCIAGAのクリエイティブディレクターを退任

はじめまして、ファッションジャーナリストのELIE INOUEです。RETOY’Sファンの一人である私は、熱いラブコールの甲斐あって(笑)RETOY’Sでブログを書かせてもらうことになりました。RETOY’S読者同様、ファッションという得体の知れない魅力的な魔法にかかった私は、“ファッションを感じる”ことを大切にしながら、最新ニュースを交えて時代潮流に合ったファッションの流れを解説していこうと思います。と言ってもファッションを楽しむことが目的です、ラフにゆるーく書いていきたいので是非お付き合い下さい。

© 2014 Condé Nast.

 一回目の今回は、いきなり悲しい話題。アレキサンダー・ワンが2016SSコレクションをもってBALENCIAGAのクリエイティブ・ディレクターを退任するというのです。

もともと2年間の契約を交わしていた両者は、更新には至らず次回を最後のコレクションとすることに。以前から退任の噂はつきませんでしたが、彼がブランドを磨くと同時に個人顧客を獲得したという意味での貢献度は一目瞭然で、個人的には「更新するのでは?」と密かに予想していました。

たとえファッション好きでない人でも、BALENCIAGAのコレクションの美しさには目を奪われるのではないでしょうか。最近では、消費者を意識してよりストリート向けになっていると言われるready-to-wearのコレクション。しかしアレキサンダー・ワンは大手メゾンであるBALENCIAGAの伝統的である華美なデザインとストリート向けに大衆受けするデザインとの境界線の上を上手に辿ってきたように思います。

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2013FallWinter © 2014 Condé Nast.

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2014 SpringSummer © 2014 Condé Nast.

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2014 PreFall © 2014 Condé Nast.

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2014 FallWInter © 2014 Condé Nast.

徐々に自立していく女性を自身のブランドALEXANDER WANGのテーマに掲げている彼は、働く女性のためのシンプルでモダン、ピュアでありながら強さを兼ね備えたNYらしい洗練されたデザインが特徴。
そんな彼がパリの歴史あるクチュールブランドBALENCIAGAで、自身の得意な部分を活かしながらブランドの伝統あるデザインも引き立ててきました。パターンの難易度の高さや繊細なテキスタイルはメゾンだからこそ成せる職人技。

「クチュール界の建築家」と評されるBALENCIAGAの構築的なデザインは、真似するこのできない唯一無二の存在です。特に2015FWでは“原点回帰”をテーマに、中世フランスを彷彿とさせるコクーンスカートやビッグシルエットのアウターに身を包み、足元はメンズライクなコンバットブーツ。過去と現代を見事に融合させ、新しい女性像を開拓しました。

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© 2014 Condé Nast.

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© 2014 Condé Nast.

 

彼の最後のBAENCIAGAのコレクション(10月のパリコレ)はなんとしてでもこの目で見る!と今から意気込んでいる私。ばっちり写真を撮ってRETOY’S読者にお見せしたいと思います。

また、BALENCIAGAの次のクリエイティブディレクターは誰なのかというのも気になります。まだ公表されていないものの、NY Times誌の予想はJoseph AltuzarraやChristoper Kane、LANVINのAlber Elbazとしています。個人的な私の予想は、かつてスタジオディレクターを務めていたBouchra Jarrar。BALNCIAGAを知り尽くし、ビジネス面で一役買いそう。しかも、フェミニストの動きが強い今、女性をクリエイティブディレクターに就任させるのは時代の流れに合っています。

退任のニュースは残念に過ぎませんが、惜しまれる時に辞めるのが賢明かもしれませんね。今後は自身のブランドに注力していくとコメントしているだけあって、ALEXANDER WANGの更なる飛躍を期待したいところ。