ファッション好きのひとりごとコラム「ファッションとジェンダー」男性らしさ、女性らしさ、今、その"らしさ"の定義は自分自身の中にある -愛するファッションを武器にして差別のない時代を願う♡-

ファッション好きのひとりごとコラム、今日は「ファッションとジェンダー」について。

 

その前に、どうしてもこの問題については少しお話ししておきたいのです。

最近は、女性蔑視問題など、、オフィシャルの場での冗談とも言えない場違いな言動が問題になってしまいましたね。
ジェンダーの考え方、日本の世界との認識の遅れを、コロナ禍、オリンピックという注目を集める中、恥をさらしたことは日本人として本当に残念です。

私自身、フォトグラファーをはじめた20年以上前なんて(今は笑って話せますが)
特にフォトグラファーという男性社会、体力勝負な職業で、どれだけ心ない言葉に傷ついたか、、
当時はなるべく女性らしいファッションを避けて、体の線が見えない男の子っぽいスタイルでお仕事をしていました。

“女の子が続くわけない”
“すぐにやめるでしょ”
“今日はカメラマンさん、おねちゃんなんだ、大丈夫〜?”

どうしても力や体力では男性よりも劣るのは事実。
こんな事は日常茶飯事でしたが、徐々に男性フォトグラファーにはない女性らしい細やかさや決断力を武器にすればいいんだ!と30歳を超えたあたりから、ようやくファッションも好きなスタイルで仕事に行くことが出来るようになりました。
心ないことを言うおじさま達も、話し相手になることで味方につける!と言う、まあ、悔しかった分たくましくもなれたのかと、笑。

 

しかーし!そんなたくましくなってきた私でも、RETOY’Sをはじめた頃の東京コレクション取材フォトブースでの嫌がらせは、悲しい、悔しい、ではなく腹のたつ出来事が多々でした。

フォトグラファーたちがランウェイフォトを撮る場所はかなりな争奪戦。
なるべく良い場所で撮影できるように並んで入るのですが、私の立っていたところに来たフォトグラファーの男の子が「そこ、バッグ置いて場所を取ってたんですけど?」とか、ショー撮影中の私の頭を後ろに立っていたメンズフォトグラファー二人にレンズで挟まれるとか、、使わない荷物ケースを置いて場所をふさぐとかとか、、、8年ほど前、ほとんどメンズばかりのフォトブースで戦いながら、何とも陰険な人たちに、取材よりも疲れていました。

若い男の子たちの嫌がらせにびっくりだったけど、実はそこで助けてくれたのは長年撮影しているおじさまフォトグラファーの方々だったのも事実。
頑張って撮影してるね〜と話しかけてくれたり、(男の子達に)そこの荷物どけて場所あけてやれ!とか、かなり助けていただきました。

 

差別的な考えや思考は、年齢、ジェンダー、ではなく個人なのだと言うこと。

生きてきた時代が違うから”当たり前”も違う。だけど、おじさんだから、とか若い子だから、とかも時代や生きてきた場所の違いはあるのだから差はあるけれど、そこだけではないと思うのです。

あくまで”違い”。わからない部分があるからこそ、お互いの存在をリスペクトしあえたほうが幸せなのでは?と。

 

 

長くなってしまいましたが、笑
だからこそ、今、ファッションもココにたどり着いたのかと思うのです。いや、ただの通過点かも!

今日の「ファッションとジェンダー」男性らしさ、女性らしさ、今、その”らしさ”の定義は自分自身の中にある。と言うテーマに。

 

男性らしく、女性らしく、ファッションで言うとその感覚的な部分は自分の似合うもの探しには欠かせない部分。

でも、男性だから、女性だから、ということで何かを着てはイケナイ!と言うことにはならないのです。

 

年齢を重ねることで好みが変わったり、若い時には着れなかったものが着れるようになったり。ファッションという流行りのなかで、女性もメンズライクなスタイルが気分だったり。メンズアイテム、レディースアイテムという垣根を超えて、ユニセックスに今の自分のスタイルにあうお洋服をセレクトしたり。

だからこそ、その”らしさ”は自分自身の中にあるバランス感覚なのだと。

決してそこに差別があってはいけないと私は思う。

 

自分を表現できるのも、その日の気分を変えてくれるのも、愛すべきファッションというツール♡

それを武器に変えるのか、時代やおじさんのせいにして(笑)逃げるのかも自分次第。

 

 

「ファッションとジェンダー」

難しく考えないで、その違いと自分自身のバランス感覚をミックスして、今の自分を表現すればいいじゃない!!
私も、お洒落だな〜カッコいいな〜可愛いな〜と思うファッショニスタは、男女年齢問わず、世界中に沢山いるよ♪

 

男性だから、女性だから。

個性、姿やフォルム、その”違い”はある。

だけどその”違い”が決して”差別”というものに繋がらない時代になって行きますように。

愛するファッションを武器にして♡

 

 

LOVE Fashion!!!

Ena,

 



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